FXレポート

雇用市場は好調か 答え合わせは雇用統計で

-前営業日サマリー-
 ドル円は、142.68円でオープン。東京市場では、参議院で答弁を行った植田日銀総裁が将来の利下げ余地を確保するためだけに利上げを急ぐことはないと発言したことで円売りが強まりました。ロンドン市場ではリスク警戒の動きが先行。米関税が米国経済の成長を鈍化させることが世界経済に波及するとOECD世界経済成長見通しの発表から示唆されたことで為替市場では円高やドル高の反応が広がりました。NY市場では、米経済指標の結果を受けてドル買いの流れが強まり、一時ドル円は144円台を突破。143.96円で取引を終えました。

-雇用市場は好調か 答え合わせは雇用統計で-
 本日のイベントは、豪GDP、米ADP雇用統計、米クックFRB理事発言、加BOC政策金利、米ISM非製造業景況指数、加マックレムBOC総裁発言、米ベージュブックと注目度の高い経済イベントが複数予定されています。
 米労働省が公表したJOLTS求人の結果は予想を上振れする強い内容となりました。幅広い業種で求人件数は拡大し、採用も活発化。経済的な不確実性は残るものの、労働者への需要が依然として強いことが確認できました。中身を確認するとビジネスサービスや医療・福祉などの民間部門のけん引が目立った一方で、製造業や州・地方自治体の教育部門を中心に政府部門の求人が減少しました。今回の結果からは雇用市場が好調であるとの米金融当局の見方を裏付ける内容を確認できましたが、トランプ大統領の関税政策の影響を受けて、今後数か月で労働市場が一段と軟化するとの見方は市場でも残っています。とりあえず、今週末には米雇用統計が控えているため、その内容を確認して、当局や市場の反応がどうなるのか動向を見極めていきたいです。本日もNY時間にADP雇用統計やベージュブックなど複数の注目イベントが控えます。ヘッドラインには引き続き注視して取引に臨んでいきたいです。

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