FXレポート

トランプ関税「プランB」

-前営業日サマリー-
 ドル円は、144.18円でオープン。東京市場では、トランプ関税に関するヘッドラインにより一時は143.43円まで下値を広げましたが、その後は144円近辺まで戻しました。ロンドン市場でも、トランプ大統領の中国に関する関税発言を受けて一時143.45円近辺まで押されるも、米経済指標の発表後には小幅な買いが見られ143.70円台まで持ち直しました。NY市場では、米10年債利回りが4.39%台から4.43%台まで上昇したことも支えに、一時144.43円まで高値を更新するも、その後米10年債利回りが4.39%台まで再び低下したことが重しとなり144.00円で取引を終えました。

-トランプ関税「プランB」-
 本日のイベントは、米ウォラーFRB理事の発言、米ISM製造業景況指数、米グールズビーシカゴ連銀総裁の発言、米パウエルFRB議長の発言を控えます。
 先週はトランプ関税の動きが二転三転しボラティリティの高い相場が続きました。先週金曜日時点の新たなニュースとしては、アメリカの連邦控訴裁がトランプ関税の差し止めを一時停止し「関税権限が復活」しました。トランプ氏は「プランB」として最大15%の関税を150日間賦課する準備を進めているもよう。また、中国が米国との「合意に違反した」とトランプ大統領が主張し、米中間の緊張が再び高まりました。重要鉱物の一部について本来あるべき流通が確認されておらず、中国側の取り組みが遅いとの声をも聞かれています。米関税措置を巡る不透明感が高まりドルが売られる展開が続く可能性も考慮に入れ、引き続きヘッドラインには注意が必要です。
 本日は、ISM製造業景況指数を控えています。予想:+49.3(前回48.7)となっており、前回値からは上振れる予想。依然として基準となる50.0の節目は下回っていますが、結果の強弱に注視しながら取引に臨みたいです。

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