FXレポート

英失業率に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円144.77円でオープン。東京市場では序盤上昇基調で推移したものの、東京仲値付近で下落基調に転換。その後は上値の重たい展開が続きました。ロンドン市場では、144円付近で軟調な地合いでスタート。しかし道中で下落幅を縮小した時間外の米10年債利回りが4.5%台に持ち直したことでドル円は反発し144.70円を超える推移となりました。NY市場では、引き続き堅調な動き。144.60円付近が頑丈なサポートとなり144.61円で取引を終えました。

-英失業率に注目-
 本日のイベントは、豪ウエストパック消費者信頼感指数、英雇用統計が控えています。相場を動意付ける材料の乏しい1日となりますが、英ポンドの通貨ペアを取引する方は、英雇用統計に注目しておきたいです。その中でも失業率は昨年の10月から緩やかにですが上昇が続いており、仮に今回の結果が4.5%を超える場合は約3年半ぶりの水準を記録することとなり市場からは悪材料と捉えられる可能性から英ポンドの売りには警戒を強めておきたいです。
 足元のドル円は大きく上下する場面こそあったものの144円の大台はしっかりキープしており、サポートの頑丈さがうかがえます。日足チャートで見たドル円はちょうどボリンジャーンバンドの中央移動平均線付近を推移しているほか、RSI(相対力指数)50あたりを推移していることから、上昇余地の期待が残るかもしれません。一方でボリンジャー自体はスクイズしており、ことテクニカルだけで言えば目先のボラティリティは期待しにくい場面かも知れません。しかし前記した米債券利回りによる連動から、米及び本邦の債券の動きにドル円が反応しやすくもなっているほか、依然米トランプ大統領による発言には一定の反応を示す環境下にはあるので、機会を逃さずあらゆるものにアンテナをはりつつ取引に臨みたいです。

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