豪RBA新体制と米国の労働市場に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は、149.47円でオープン。東京市場では米長期金利の上昇などからドル買いが先行し149.82円まで上昇しました。ロンドン市場では特段目立った材料もなく、150円を目前にレンジでの推移となりました。NY市場では、米ISM製造業景況指数が49.0と予想47.7を上回るも150円を突破する材料にはならず、149.84円で取引を終えました。
-豪RBA新体制と米国の労働市場に注目-
本日のイベントは、豪住宅建設許可件数、豪RBA政策金利、スイス消費者物価指数(CPI)、トルコ消費者物価指数(CPI)、米JOLTS求人が予定されています。
今回の豪RBA理事会はブロック新総裁の体制下では初の開催となります。前会合まで副総裁を務めていたこともあり、大きな政策方針の変更はないと見込まれています。今会合は政策金利据え置きが予想されているものの、足元では8月の消費者物価指数が前年比+5.2%と7月の+4.9%からインフレが進行していることもあり、声明文がタカ派な内容となるか注目です。
米国の労働市場を推し量るうえで重視される指標の一つである米JOLTS求人が予定されています。市場予想は883万件と前回の882.7万件と同水準です。2022年の5月頃をピークに鈍化傾向が続いているものの依然として多い水準ではあり、予想を大きく上回るようであれば労働市場のひっ迫が示されFRBによる年内1回の利上げを後押しすることからドル高で反応するかもしれません。為替介入に警戒しつつも大きな値動きが出た際はついて行きたいです。