米国は独立記念日で休場、豪中銀による政策金利発表に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は144.31円でオープン。東京市場では、日銀短観が好結果だったことから日経平均が大幅高でスタート。これに追従する形でドル円も買いが優勢となり144.70円付近まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、引き続きドル買い優勢で推移するも、先週末高値の145.07円がレジスタンスとして意識されると上昇の流れが失速し下落基調に。また道中で発表されたISM製造業景況指数の結果が予想値を下回ったことでドル売りの流れにさらなる拍車がかかり、ドル円は一時144円を割り込ました。NY市場では、ドル円買い戻しが入ったことで反発。その後も底堅さを維持しながら上昇し144.70円で取引を終えました。
-米国は独立記念日で休場、豪中銀による政策金利発表に注目-
本日のイベントは、豪中銀による政策金利発表のみで、米国は休場となります。
前回の豪RBA政策金利発表では、据え置き予想に対して0.25%の利上げが実施され、サプライズとなったことで豪ドル円は急伸しました。先月28日に発表された豪CPI上昇率は前年比5.6%と、4月の6.8%から鈍化し、1年1カ月ぶりの水準となったほか、コアインフレ率に当たるRBAトリム平均値CPIも前年比6.1%の上昇と、伸び率は4月の6.7%を下回り、7カ月ぶりの水準となりました。これらを踏まえると前回のような予想外の利上げは想定しにくい一方で、豪小売売上高は依然強い内容となっており、追加利上げによるサプライズへの警戒は必要かもしれません。
足元のドル円は、昨日発表された米ISM製造業景況指数の予想を下回る結果によって一時的に下落したものの、その後144円台の水準をしっかりキープしており底堅く推移していることが伺えます。このまま上昇が継続し、再度145円台をタッチするような動きとなれば、為替介入への警戒は改めて必要になってくるでしょう。また本日は米国が休場であることから、流動性の低下による変則的なマーケットの動きが考えられます。流動性低下による突発的な値動きと、引き続き為替介入ラインを意識しつつ取引に臨みたいところです。