米ISM製造業景況指数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は133.94円でオープン。東京市場では、日銀金融政策決定会合にて金融緩和の維持が決定されたほか、金融政策の「多角的なレビュー」が1年から1年半程度の期間にかけて行われることが発表され、当面は日銀の金融緩和が続くとの見方が広がり為替相場では円安へ、ドル円は133.80円から135.80円へ約2円上昇しました。ロンドン市場では、円が継続して売られる地合いが続き円安が加速、ドル円は136.56円まで上昇しました。ニューヨーク市場では、ロンドンフィックスに絡んだドル売りフローからドル円が135.96円まで下落した場面がありました引けにかけて反発、136.30円で取引を終えました。
-米ISM製造業景況指数に注目-
本日のイベントは米ISM製造業景況指数が予定されており、欧州各国、メキシコや南アフリカなどの新興国が休場となります。
今週は4日深夜にFOMCを控えます。市場におけるFRBの利上げ予想は、今回0.25%利上げがされたのち、利上げプロセスが休止するとの見方が現時点では優勢です(Fed Watchより)。FRBが利上げ休止となれば、日米金融政策の方向性の違いを根拠に形成されてきたドル買い・円売りのトレンドに変化が出る可能性も想定される局面です。しかし引き続きFRBの目標を上回るインフレ水準の抑制のため、高金利の維持が見込まれているほか、先週末の日銀政策決定会合では、現在の金融緩和がまだまだ続くと解釈できる内容だったことも踏まえれば、ドル円は引き続きドル買いバイアスに傾くかもしれません。
そういった中で、本日発表される米ISM製造業景況指数は、事前予想が46.8と先月(46.3)に続き、景気好不況の境界線である50を下回る内容だろうとの見方が大勢です。市場における利下げ観測を後押しする弱い内容となればドル売りも、ある程度悪材料を織り込んでいるとすれば、ポジティブサプライズによるインパクトにも警戒しておきたいです。今週はこのほかにも、米雇用統計が予定されており、米国経済の今後を占ううえで重要な経済指標が発表されるスケジュールです。本邦GWながらドル円の値動きが大きくなる為替相場を想定して、今週も取引に挑みたいです。