年内の利下げを否定 予想通りのFOMC
-前日サマリー-
ドル円は130.03円でオープン。東京市場では、FOMCの結果発表を前にした持ち高調整の買いが入り130.41円まで上昇。しかしロンドン市場では、米10年債利回りが低下したことなどをきっかけに一転して円高・ドル安となり、129円台前半まで下落しました。NY市場では、ADP雇用統計が予想を下回ったことでさらに円高が進行。その後発表されたJOLTS求人は予想を上回り、反発する局面も見られましたが下落基調に変化はありませんでした。FOMCでは再度利上げの継続が表明され、ドル高へと転換。しかし再びパウエル議長の会見から下落となり、128.87円で取引を終えました。
-年内の利下げを否定 予想通りのFOMC-
本日は豪住宅建設許可件数、BOE政策金利・声明発表、ベイリーBOE総裁の会見、ECB政策金利・声明発表、ラガルドECB総裁の会見、米新規失業保険申請件数の発表が予定されています。
昨晩のFOMCでは、予想通り0.25%の利上げが決定されました。声明は前回とほぼ同じような文言が確認されたため大きなサプライズとはなりませんでしたが、FOMCはあと数回の利上げを実施し、利上げ停止を検討していると表明。今回が最後の利上げとなることを予想していた関係者にとってはタカ派な内容となりました。またターミナルレートについての言及はなかったものの、利上げ継続姿勢が確認されているだけあって年内利下げ開始については予想通り会見で否定しました。次回の金融政策については会合までのデータ次第と明言していますが、市場では3月会合での金融政策について0.25%の利上げを見込んでいます。今後複数の利上げが検討されているということはドル円の下値を支える材料となりそうです。しかし本日は英国、欧州の政策金利発表を控えており、ユーロ・ポンドは大きく変動する可能性を孕んでいます。そのためドル円についても大きく下振れる局面があるかもしれないため、指標発表時の動向を確認して取引に挑みたいです。