FOMC、市場予想通りの会合となるか
-前日サマリー-
ドル円は130.41円でオープン。東京市場では、FOMCなどの重要イベントを控えて前日のドル高に対する調整が入り、円買い優勢の展開となりました。ロンドン市場では、米10年債利回りが3.51%台へ低下となりましたが、130.40円付近での堅調な推移を見せました。NY市場では、雇用コスト指数が予想より鈍化したことを受けドル安が進行。一時ドル円は129.74円まで落ち込みましたがその後反発すると130円付近での推移となり、130.09円で取引を終えました。
-FOMC、市場予想通りの会合となるか-
本日は中財新PMI、欧消費者物価指数、米ADP雇用統計、米ISM製造業景況指数、米JOLTS求人、FOMC政策金利・声明、パウエルFRB議長の発言が予定されています。
重要イベントが数多く予定されている一日ですが、やはりFOMC政策金利とパウエルFRB議長の発言に注目です。米政策金利は昨年11月まで4会合連続での0.75%利上げが実施され、前会合の12月に利上げ幅が0.5%へと縮小されました。今回は、インフレ指標の鈍化からさらに0.25%の利上げ幅へと縮小されることが市場で織り込まれています。ターミナルレート(利上げ終着点)については、複数のボードメンバーから5%を上回る水準になるとの発言が見受けられましたが、市場での織り込み具合は5%未満となっております。そのためパウエルFRB議長の会見からターミナルレートに関する言及があった場合には、突発的な値動きが発生するかもしれません。しかし今週末の米雇用統計や来週の日銀人事発表を考慮するとFOMCで大きなサプライズがなければ新たなトレンド形成とはならず、ドル円はこれまでのようなレンジ相場が継続する可能性も考えられます。