FXレポート

リスクオフムードに警戒

-前日サマリー-

 週明けの東京市場は、中国や日本が休場で薄商いのため限定的な動きの中、ドル円は110.03円まで上昇するものの上値は重たく、その後は109.86円まで下落しました。欧州市場では、中国不動産大手の恒大集団の先行き不安により世界的に株安が進行、リスクオフムードから円買いドル売りが優勢となりました。加えて米長期金利の低下も意識されて、ドル円は109.44円まで下落しました。ニューヨーク市場ではリスクオフムードが継続、ダウ平均が前日比559ドル安で始まった後、900ドルを超える下げ幅となったことから円買いが進行、ドル円は欧州市場でつけた安値を更新し109.33円まで下落、その後はダウ平均が下げ幅を縮めたことから109.42円まで反発し、109.36円で取引を終えました。

-リスクオフムードに警戒-

本日のイベントは、RBA議事録公表、米住宅着工件数の発表が予定されています。
先週は米CPIが予想を下回った一方で、米小売売上高は予想を上回るなど強弱入り混じる結果であり、本日の米住宅着工件数にも注目が集まります。
 また、中国の不動産大手恒大集団の不良債権問題には引き続き注意したいです。多額の負債を抱えている同社が、資金繰りに行き詰まり債務不履行に陥る懸念が高まったことから昨日は世界的な株安を引き起こし、リスクオフムードになりました。
 同社が破綻すれば不動産業界や取引先金融機関等への影響は大きく、中国経済の混乱を招き、中国国内だけに留まらず世界に波及することも考えられます。一方で、同社のような大企業の破綻を中国政府が放置する可能性は低いという見方もあります。いずれにしても、リスクオフムードが継続するのか、恒大集団関連のヘッドラインには注目しながら取引に臨みたいです。

 

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