ドル円、方向感模索の展開 材料次第で再び変動も
-前営業日サマリー-
ドル円は144.92円でオープン。東京市場では経済展望に対する不確実性を言及したことによってドル円は上昇しました。ロンドン・NY市場では、NATO首脳会談で防衛費の増加に合意したことを受け、地政学的リスクが緩和されたことで、安全資産への選好が後退しドルは下落し、145.30円で取引を終えました。
-ドル円、方向感模索の展開 材料次第で再び変動も-
本日は、米国で1-3月期GDP確定値、耐久財受注、新規失業保険申請件数など重要指標がまとめて発表されるほか、英ベイリーBOE総裁・バーFRB理事・欧ラガルドECB総裁の発言も控えており、為替市場は再び材料に対して神経質な反応を見せやすい1日となりそうです。昨日の為替市場では、パウエルFRB議長の発言がハト派に傾きすぎなかったこともあり、ドルは下げ渋る展開となりました。ただし、市場は依然として年内の利下げ観測を完全には払拭できておらず、本日の経済指標結果がその方向性を左右する鍵になるとみられています。本日のドル円は、レンジでの推移が見込まれますが、21:30前後の米指標発表をきっかけに上下どちらにも大きく振れる可能性がある点には要警戒です。短期的にはヘッドラインと指標の両面から、方向感が出やすいタイミングといえるでしょう。