本日もヘッドライン相場
-前営業日サマリー-
ドル円は146.54円でオープン。東京市場では、週末に発生した米国によるイラン核施設への空爆報道を受けて地政学リスクが急浮上。リスクオフの流れが強まる中、安全通貨としての円よりもドル買いが優勢となり、ドル円は147.40円まで上昇しました。ロンドン市場では148.00円付近まで上値を伸ばしましたが、7月利下げを支持するボウマンFRB理事の発言などもあり流れが一転。米国債利回りの低下とともにドル円は下落に転じました。NY市場ではこのドル安トレンドが継続し、最終的に146.16円で取引を終了しました。
-本日もヘッドライン相場-
本日は、ドイツのIFO企業景況感指数やカナダのCPI、米国の消費者信頼感指数など、複数の重要指標が予定されています。加えて、ベイリー英中銀総裁、ラガルドECB総裁、パウエルFRB議長といった各国中銀トップの発言も控えており、政策スタンスを巡る思惑が市場のボラティリティを高める可能性があります。
早朝にはイスラエルとイランの停戦が米側より発表され、週末に報じられた米国によるイラン核施設空爆をきっかけに高まった中東情勢の不透明感は、やや落ち着きを見せています。本日の為替相場は、地政学リスクの後退、中央銀行関係者の発言、そして経済指標の三つが交錯する「ヘッドライン勝負」の展開となりやすく、一方向にポジションを偏らせにくい地合いが続きそうです。