経済指標とFRB要人発言に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は144.39円でオープン。
東京市場では、6月東京都区部消費者物価指数が予想を下回ったことから、日銀の早期利上げ観測が後退し、一時144.10円付近まで上昇しました。ロンドン市場では、終盤に発表された米PCEデフレーターは予想通りの結果、明確な方向感に欠ける展開となり、144円台での往来となりました、NY市場では、序盤に144.94円の日通し高値を付けるも、その後は144円台後半での値動きとなり144.68円で取引を終えました。
-注目経済指標とFRB要人発言に注視-
本日のイベントは、中製造業PMI、英四半期GDP(改定値)、ラガルドECB総裁発言などが予定されています。
本日は、米国で重要な経済指標の発表は予定されていないものの、今週は米ISM製造業・非製造業景況指数や米雇用統計など、注目度の高い指標が発表される予定です。
24日・25日の議会証言において、パウエルFRB議長は「経済および雇用市場は依然として堅調であり、利下げを急ぐ必要はない」とする一方で、「インフレが予想を下回るか、労働市場が悪化した場合には、FOMCはより早期に利下げに踏み切る可能性がある」と述べました。これらの発言からも、今週発表される経済指標の結果次第では、7月FOMCでの利下げ期待が高まる可能性も考慮しておく必要があります。現時点での7月FOMCにおける市場の利下げ予想は2割弱となっています(CME FedWatch)。
また、ウォラーFRB理事やボウマンFRB副議長が既に7月FOMCでの利下げ可能性に言及していることから、FOMCメンバーの発言や、次期FRB議長に関するヘッドラインが早期利下げ期待に影響を与える可能性にも引き続き注意を払いつつ、今週も取引に臨みたいです。