FXレポート

日銀・金融政策決定会合 政策点検公表には注目

-前日サマリー-
 東京市場のドル円はFOMC後からのドル売りの流れを引き継いだ形となり一時108.70円まで下がりましたが、日経平均株価が3週間ぶりに3万円台に回復したことを受けてリスクオンの円売りの展開になり、109.12円まで上昇しました。しかし午後に入り、日経新聞による日銀金融政策に関する報道、長期金利変動を小幅拡大する方向や上場投資信託(ETF)買い入れは年6兆円とする目安をなくす見通しといった報道を受けて円買いに、17日安値108.74円を抜け108.63円まで売り戻されました。欧州時間では米10年債利回りが急上昇したことで全面ドル高になり、109.30円まで上昇しますが、米株が伸び悩むなどもあり109円節目で推移しました。また20時に発表されたトルコ中銀政策金利は19.00%と、市場予想の18.00%を上回る引き上げとなりトルコリラ円は14.55円から14.81円まで急上昇しました。NY市場でもドル円は109円付近でのもみ合い相場になりましたが、WTI原油先物相場が一時7%超急落し、ダウ平均もマイナス圏に沈んだことで資源国通貨を中心にリスク回避の円買いが優勢に、ドル円もクロス円の下げにつられ一時108.83円まで下落した後、108.88円で取引を終えました。

-日銀・金融政策決定会合 政策点検公表には注目-
 本日のイベントは日銀政策決定会合、黒田日銀総裁の記者会見と加小売売上高が予定されており、特に注目すべきはやはり日銀政策決定会合となります。昨日の東京市場では、上場投資信託(ETF)の買い入れを年6兆円とする目安を削除し、長期金利の変動幅を±0.2%から±0.25%程度に拡大する見通しがあるなどの日銀金融政策に関する報道が既にマーケットに出ており、円高で反応しました。このような政策点検結果が本日公表されたとしても、ほぼ織り込み済みだと考えてもおかしくはないでしょう。焦点はマイナス金利の深掘り余地があることが明確化されるなどのサプライズがあるか、もしくはその後行われる黒田総裁の記者会見の内容となりそうですのでヘッドラインには十分注意して取引に臨みたいです。

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