FXレポート

感染拡大後、初の雇用統計に注目!

【本日のトレードポイント】
 昨日発表された米新規失業保険申請件数は前週の約2倍に膨れ上がり、664.8万件と驚きの結果となりました。発表直後ドル円は107円ちょうど付近まで下押ししました。しかしその後、サウジアラビアが緊急のOPEC+会合を呼びかけたとの報道から原油価格が急騰、為替市場では円売り優勢の展開となり、ドル円は一時108.09円付近までカナダドル円は76.50円付近まで上昇しました。特にカナダドルやノルウェークローネ、メキシコペソといった原油価格に連動傾向のある通貨の上昇が顕著でした。
 本日は豪小売売上高や財新サービス業PMI、米雇用統計、ISM非製造業景況指数が発表されます。特に雇用統計はコロナウイルス感染拡大後、初の発表となるため注目度が高いです。各社予想では新規雇用者数の変化が-400万人~+10万人と幅が広く、発表直後は荒れた値動きとなりそうです。一つ注目したいのは今回の雇用統計は3月2週目までの数値という点です。米国で新型コロナウイルスの感染が拡大し、レイオフやロックダウンが開始されたのが3月3週目とすると、今回の雇用統計は感染拡大の状況を反映しきれていないと考えられます。新規失業保険申請件数が弱い数字となったにもかかわらずマーケットがリスクオフとならないことから、悪い結果は織り込み済みとなる可能性が高そうです。仮に弱い数字となってもドル円の突っ込み売りは得策ではなく、下げ止まったことを確認してストップを入れながら買いのチャンスを狙いたいです。

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