流動性低下 関税ヘッドラインに警戒
-前営業日サマリー-
ドル円は、144.86円でオープン。東京市場では、米中交渉の先行き不透明感が高まるなか、日米株価指数先物が軟調に推移したことで円買い・ドル売りの地合い。ロンドン市場でも流れは変わらずに、売りに押される展開。ただ、NY市場に入ると米経済指標の結果が想定を上回る内容となったことでドル買いが強まり、一時144.20円台まで上昇。その後は売り戻されて143.71円で取引を終えました。
-流動性低下 関税ヘッドラインに警戒-
本日のイベントは、米貿易収支が予定されており、日本は休場となります。
米供給管理協会が公表した4月のISM非製造業景況指数は51.6と予想値の50.2を大きく上回る内容となりました。サービス業は関税率の引き上げの影響に負けず、持ちこたえている状況を今回の結果からは確認できました。ただ、このことによる相場への影響は限定的で一時は上昇に転じたドル円も144.20円付近では上値の重たさが意識され、足元では軟調な推移となっています。ドル円は年初からダウントレンドが長く続いています。この流れがどこまで続くのか、トレンドの転換は起こるのか、引き続き材料を探していきたいです。
本日は日本が休場となり、流動性の低下が想定されます。いつも以上に突発的な値動きが生じやすいため、関税に関するヘッドラインなどには警戒しておきたいです。