米国は景気後退が近いか、国内は政策金利イベント
-前営業日サマリー-
ドル円は142.24円でオープン。東京市場ではトランプ大統領の演説を無難に通過したことがリスク警戒感を後退させ、円安優位の相場展開となりました。ロンドン市場でも流れは続き、一時は143円台を回復。ただ143円の上値は重く、その後は軟調な推移となりました。NY市場では序盤こそ方向感の欠ける値動きだったものの、その後は買い戻しが再度強まり、143.08円で取引を終えました。
-米国は景気後退が近いか、国内は政策金利イベント-
本日のイベントは、豪貿易収支、日銀政策金利、植田日銀総裁発言、米新規失業保険申請件数、米ISM製造業景況指数が予定されています。
米商務省が公表した1~3月期のGDPは前期比で0.3%の減少。関税引き上げ前の駆け込み輸入や個人消費の減速が主因と考えられます。明確なリセッションと判断するには時期尚早も、米国不況の可能性は排除できない情勢です。そんな中、本日は国内で日銀による政策金利の発表が予定されています。政策金利は据え置かれる予想となっており、大きなサプライズとならない限り、相場への影響は限定的となりそうです。注目しておきたいのは15時30分に予定されている、植田日銀総裁による会見です。トランプ政権に対しての見解や金融政策の方向性をどう示してくるのか、発言の内容は警戒しておく必要があるといえます。