欧州政策金利発表 5会合連続の利下げへ
-前営業日サマリー-
ドル円は149.74円でオープン。東京市場では、トランプ大統領による所信表明演説が行われたものの目新しい情報は出てこず、相場への影響は限定的となりました。ロンドン市場では独与党勢力が国防費増などのために従来の厳格な財政ルールを緩和することで合意したことを背景にドイツ債利回りが上昇し、ユーロ買いが加速。ユーロドルの上伸とともにドル売りが広がり、ドル円は軟調な推移となりました。NY市場のドル円は米指標の結果を受けて一時動意づいた場面は見られましたが方向感はなくレンジ推移。148.83円で取引を終えました。
-欧州政策金利発表 5会合連続の利下げへ-
本日のイベントは、トルコ政策金利、欧政策金利、米新規失業保険申請件数が予定されており、ラガルドECB総裁やウォラーFRB理事の発言も控えています。
本日は欧州相場の動向に注目が集まりそうです。ECBは今回の理事会で5会合連続の利下げを決定する見通しとなっており、政策金利は2.75%から2.5%への引き下げが市場予想です。市場ではこの動きが完全に織り込まれているため、焦点となるのは利下げ打ち止めに向けた議論に着手するかどうか、声明文での表現が修正されるのかという部分になりそうです。トランプ政権による関税政策が欧州経済にどの程度影響を及ぼすのかが不透明なため、その点を踏まえた議論が行われるのか注目しておきたいです。足元のユーロ円は160円台で推移しています。先月の2月中旬につけた高値圏にも接近しているため、このラインが抵抗線になるのかそれとも本日の政策金利イベントで上抜けるのか相場動向を追っていきたいです。