イベント目白押しの一日
-前営業日サマリー-
ドル円は149.60円でオープン。東京市場では、トランプ大統領が日本と中国を名指しで通貨安へのけん制を行い、関税を課す可能性を示したことで円買いが進んだものの、その後は買い戻しとなり東京時間の終り頃にはオープン時と同値程度まで回復しました。ロンドン市場では、再び関税への警戒が広がり、148円台前半まで下押し。NY市場では米長期金利が上昇したことを眺めたドル買いと円買いの一服を受けてドル円も反発し、149.83円で取引を終えました。
-イベント目白押しの一日-
本日のイベントは、日植田日銀総裁発言、日内田日銀副総裁、米トランプ大統領発言、米ADP雇用統計、英ベイリーBOE総裁発言、米ISM非製造業景気指数、米ベージュブックが予定されています。
トランプ大統領は4日にカナダ、メキシコ、中国に対し追加関税を発動。米産業には動揺が広がっており、経済ないし相場への影響が懸念されています。米国の関税負担上昇によって米家計の負担は世帯当たり年最大で2000ドルに及ぶとの試算も一部ででており、米経済の原動力である個人消費は減速に向かう可能性が出てきました。日本に対しても通貨安へのけん制から関税が課される可能性が浮上し、仮に関税賦課となればドル円相場への影響も図り知れないものとなりそうです。そんな中、本日は日本・米国を中心に要人発言が複数予定されています。日銀総裁とトランプ大統領の発言は特に相場に動意を与える可能性が高いため、注視しておく必要がありそうです。また、注目度の高い米指標も控えているため、本日は気を抜けません。ヘッドラインへの警戒を怠らずに本日も取引に臨みたいです。