148円台中盤のサポートに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は148.97円でオープン。東京市場では、日米金利差の縮小期待から円買いが続く中、序盤に148円台中盤まで下押し。ただ、米下院が2025年会計年度の予算決議案を可決し、減税への道を開くものとして米インフレ懸念が拡大するとドル高によって149円台中盤まで上昇しました。ロンドン市場ではドル高が一服。米長期金利の動きを眺めながらドル円は149円台での振幅となりました。NY市場では米株安や米金利の低下によってドルが売られる展開となり、149.10円まで値を下げて取引を終えました。
-148円台中盤のサポートに注目-
本日のイベントは、ECB理事会議事要旨、米新規失業保険申請件数、米GDP、米カンザスシティ連銀総裁、米バーFRB理事発言、米ボウマンFRB理事発言が予定されています。
足元のドル円は弱い米経済指標や日銀による利上げ観測から生じる日米金利差縮小によってダウンサイドへの動きを加速させており、149円台前半と心理的節目となる150円を下回る水準での推移が続いています。テクニカル的には昨年12月3日に付けた下値である148.64円がサポートとして意識されており、しばらくはこのラインを割れるのかどうかという点に注目しておきたいです。仮に割れることとなれば、売りの勢いも増して145円を目指す展開となるかもしれません。
本日はNY時間にて複数の米指標があるのに加えて米要人による発言も複数予定されています。突発的な値動きからサポートラインを割れるのかどうか、相場展開を注視しながら本日も取引に臨んでいきたいです。