FXレポート

日米金利差縮小ドル円は一時148円台へ

-前営業日サマリー-
 ドル円は149.54円でオープン。東京市場では、植田日銀総裁が「長期金利が急激に上昇すれば機動的に国債買い入れを増額する」などと発言したことで日本の長期金利が下落し、円売りが強まりました。ドル円は一時150円台中盤まで上昇。ロンドン市場では方向感に欠ける相場展開となり、ドル円相場はもみ合い。NY市場では弱めの米指標結果が相次いだことで米長期金利の低下とともにドル売りが強まり、150円台割れ、149.28円で取引を終えました。

-日米金利差縮小ドル円は一時148円台へ-
 本日のイベントは、独IFO企業景況感指数、欧消費者物価指数が予定されており、日本は休場となります。
 先週のドル円はドル売りが・円買いが強まり、一時148円台と2024年12月上旬以来の円高・ドル安水準となりました。背景にあるのは相次ぐ米指標の弱さです。S&Pグローバルが公表した米PMIの結果は総合で50.4、サービス業では49.7とおよそ2年ぶりに不況水準へ落ち込み、ミシガン大消費者信頼感指数の結果も64.7と低水準になりました。トランプ大統領が掲げる関税政策に企業や消費者が懸念を募らせている結果とも見えます。これらの結果を受けてFRBが利下げを再開するとの見方が再び浮上しており、米長期金利の低下とともにドル円は150円の節目を割れこみました。日米金利差の縮小がどの程度進むのか今後の方向性を占うためにも引き続き経済イベントには注視して取引に臨んでいきたいです。また、本日は日本が祝日のため休場となります。市場参加者が減少して流動性の低下が想定されるため、急なヘッドラインによる突発的な動意には注意しておきたいです。

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