FXレポート

利下げシナリオの後退 年内利下げできるのか

-前営業日サマリー-
ドル円は、152.45円でオープン。東京市場では、朝方からドル高・円安地合いが優勢。昨日の海外市場で鉄鋼・アルミニウム関税の影響で円売りが強まり、パウエルFRB議長の利下げを急がないとの発言を受けたドル買いによってドル円は153円台中盤まで上昇しました。ロンドン市場では米CPIの結果を見極めたい向きから方向感に欠ける相場展開が続き153円台中盤までのもみ合いが続きました。NY市場で米CPIが想定を上振れする内容となったことを受けてドル買いが再度強まり、そのあと154.40円まで上値をのばして取引を終えました。

-利下げシナリオの後退 年内利下げできるのか-
 本日のイベントは、英第4四半期GDP、米新規失業保険申請件数、米生産者物価指数が予定されています。
 米労働省が昨日公表した1月の消費者物価指数は前年同月比で3.0%上昇し、予想を上回る強さを見せました。市場では年内に利下げができないのではとの見方も広がり、足元のドル円は154円台までアップサイドへの動きを強めています。前月比でも0.5%上昇しており、その伸びは2023年8月以来の強さです。政策金利の水準は依然として高く引き締め状態にあります。基本目線は利下げですが、今回のCPIの結果や今後の関税などに対する不確定シナリオもあるため、金利見通しの先行きは一段と見通しずらい状況となっています。
 そんな中で本日は米生産者物価指数の結果が控えます。CPIに続きPPIの結果も想定を上振れすることとなればFRBの利下げ延期シナリオを後押しする可能性があります。昨日に引き続き先を見通すうえで重要な経済指標なため内容は丁寧に確認しておきたいです。

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