2025年の取引スタート、月初の米重要指標に注目
-前営業日サマリー-
12月31日のドル円は156.87円でオープン。東京市場では、早朝に157円を試すも上値は重く、円買いが強含む中156円台半ばまで下落しました。ロンドン市場では、156円手前まで下値を削るも、同水準で反発。157円付近まで値を戻す展開となりました。NY市場では、特段の材料がない中ドル買いが先行し157円を突破。157円台後半まで上値を伸ばしたものの、引けにかけて失速し157.26円で取引を終えました。
-2025年の取引スタート、月初の米重要指標に注目-
本日のイベントは、米新規失業保険申請件数が予定されており、本邦、ニュージーランド及びスイスは休場日となります。
足元のドル円は157円台を推移しています。昨年は本邦政策金利の引き上げを受け、急速に円が買われる場面もありましたが、さらなる利上げに消極的な日銀とタカ派なFEDという構図から再び円売りドル買い地合いに回帰し越年しました。年末には158円台をつけた場面もあり、昨年円買い介入が実施された水準である161円台に迫っています。今月予定されている日銀決定化合では政策金利を据え置くとの見方が主流となっており、円売り地合いは継続する公算が大きいと考えられますが、本邦高官による円安けん制発言が相次いでおり、円安が進むにつれ介入警戒感の高まりから上値が重くなる展開が考えられます。
2025年最初のFOMCも政策金利を据え置くとの予想が現時点でのコンセンサスとなっています。今週から来週にかけて発表されるISM景気指数やJOLTS求人件数、雇用統計などの米重要指標の結果次第で織り込みに変化が生じると考えられますが、市場予想を上回る強い結果となればドル買いにさらなる圧力が加わる可能性が高いと言えます。
今週は営業日の少なさから動意は生まれづらい可能性が考えられますが、指標結果や要人発言、その他突発的な材料に引き続き注意していきたいです。