ドル円150円割り込む、ISM製造業景況指数
-前営業日サマリー-
ドル円は150.64円でオープン。東京市場では、序盤は方向感なく推移していたものの、高田日銀審議委員の「2%目標の実現がようやく見通せる状況に」との発言を受けマイナス金利解除の期待から円高になり、150円を割り込みました。ロンドン市場では、やや反発してスタートし、一時は150円台を回復。しかし、道中で発表された、PCEデフレーターと米新規失業保険申請件数の結果がドル売り材料となる内容であったことから再び150円台を割り込みました。NY市場では、ドル売りが選好されドル円は、149.20円付近まで下値を広げるもそこから反発し149.92円で取引を終えました。
-ドル円150円割り込む、ISM製造業景況指数-
本日のイベントは、中製造業PMI、欧消費者物価指数(HICP)、米ISM製造業景況指数、そして米FRBボードメンバーからウィリアムズ、NY連銀総裁、ウォラーFRB理事、ボスティック・アトランタ連銀総裁、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、クーグラーFRB理事が発言します。
足元のドル円は、昨日149円の前半まで下値を広げましたが、そこから大きく反発したことで再び堅調な地合いを取り戻しつつあります。本日発表される経済指標でとりわけ注目度が高いのは、ISM製造業景況指数になりそうです。市場予想は49.5(前回:49.1)と前回からやや改善される見込みとなっています。ISM製造業景況指数は、昨年を通し景気判断の分岐点である50を下回り続けており、今回の結果で仮に50を上回るような内容であれば、約1年ぶりにつける水準となることからサプライズ相場になりドル高に振れることが想定されるかもしれません。今週続いたレンジを抜けだし、ドル円相場自体も動意付きやすくなってきていることから、急なヘッドラインに対しての市場の反応などを注意深く観察しつつ取引に臨みたいです。