FXレポート

年度初めの4月も重要イベント多数 本日は米ISM製造業景況指数に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は132.64円でオープン。東京市場では朝方に月末・年度末から実需がらみの取引が活発となったほか、アジア株が堅調に推移していることもリスク選好の円売りを誘い、2週間ぶりに133.51円付近まで上値を切り上げました。ただ、午後にかけては円売りの動きが一巡し、午前の上げ幅を帳消しながら132円後半まで売り戻されました。ロンドン市場でも上下に振れさせる展開から序盤に米長期金利の上昇を支えに再び133.59円まで上昇する場面はみられるも、その後は132円後半まで下押しました。NY市場ではロンドンフィキシングに絡んだドル買いフローが観測されるも、PCEデフレータの結果が予想を下振れするものだったことからドル売りが出やすい地合いとなり、132.80円で年度最後の取引を終えました。

-年度初めの4月も重要イベント多数 本日は米ISM製造業景況指数に注目-
 本日のイベントは、日銀短観、中財新製造業PMI、スイス消費者物価指数(CPI)、スイス製造業PMI、トルコ製造業PMI、トルコ生産者物価指数(PPI)、トルコ消費者物価指数(CPI)、米ISM製造業景況指数、米クックFRB理事発言、メキシコ製造業PMIが予定されています。
 昨年度は日銀の為替介入や金融不安の発生など怒涛の1年となりましたが本日から四半期初めの取引を迎えます。4月には注目イベントも多数予定されており、4月8日には2期10年を務めた黒田日銀総裁が任期満了を迎えて新総裁に植田氏が就任、4月末の27、28日には新たな顔ぶれの中で初めての金融政策決定会合が開催されます。また、FOMCの開催こそないものの、4月12日には3月のFOMCの議事要旨が公表されます。相場を取り巻く環境が大きく変化していくなか年度初めの月も目の離せない局面となりそうです。そして、本日は米国でISM製造業景況指数の発表が予定されています。同指数の前回値は47.7、そして予想は47.5です。引き続き景気後退ラインとされる50.0を下回ることが想定されています。仮に予想通り50.0を割り込む結果や予想を下振れる内容となった場合にはリセッション懸念の加速から再びドルが売られる展開となりそうですが、予想を大きく上振れるような結果となった際には金融不安から派生するリセッション懸念も和らぎながらサプライズのドル買いに反応が大きくなることも考えられます。足元はドル高の様相を強めているドル円ですが引き続きダウンサイドへの変化には警戒が必要な局面とみて指標結果を注視していきたいです。

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