FXレポート

米長期金利の動向を注視

-前日サマリー-
 週明けのドル円は3月決算を意識したレパトリもあり月末がスポット応当日とあって買いが先行し109.80円まで上昇しました。しかし、米アルケゴスファンドのデフォルト全決済による影響で、野村證券が約20億ドル規模の損失が発生した可能性があることを発表し一時109.37円まで下落。欧州市場では月末期末によるポンド買いからポンド円は150.65円から151.80円まで急ピッチに上昇しました。ただその後、ポンド円はロンドンフィキシングに絡んで151.10円付近まで反落した一方で、ドル円は米長期金利の上昇を受けてドル高が進み109.83円の年初来高値付近で取引を終えました。

-米長期金利の動向を注視-
 本日は独消費者信頼感指数(速報値)、米消費者信頼感指数が予定されています。昨日の米アルケゴスファンドのデフォルトによるデリバティブポジションを全決済したことで約20億ドル規模の影響が出ると報じられました。関連銘柄は急落しましたが、すぐに反発し収束したことでマーケットへの影響は軽微でした。ただ、モヤっとした先行き不透明感だけが残っています。米国にある中国系ファンドの破綻とあって色々な憶測が流れるなか、米長期金利の上昇局面での破綻だったため、再び発生するのではと不安視されています。米長期金利の上昇はドル建て債務を抱えている場合、利払いが厳しくなってくるため、急激な金利上昇を吸収できずにデフォルトに陥る可能性が取り沙汰されています。このまま何もなく過ぎれば収束するものと思われますが、念のため金利上昇局面では第二第三のアルケゴスの発生に留意しておきたいです。

 その米長期金利のみにフォーカスすると、米景気回復への期待による上昇が止まりません。景気回復期のため、ある程度は許容されるものでありますが、大型の財政出動によって経済が持つ基本的な供給力を超えた需要が創造されており、インフレが加速しています。上昇局面ではドル高が優位になりますが、バイデン政権とFRBも金利動向は注視しており行き過ぎた場合、牽制してくることが想定されるため、過度な期待感によるポジションの傾け過ぎには注意しておきたいです。

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