FXレポート

米労働市場・景気動向に注目

-前日サマリー-
 ドル円は144.50円でオープンし、時間外の米10年債利回りが3.64%台まで上昇したことから、一時144.91円まで上昇しました。ロンドン市場では、8月の雇用動態調査(JOLTS)において求人件数が1005.3万件と前回の1117.0万件から大幅に減少したことで米長期金利の低下とともにドル売りが強まり、143.90円と日通し安値をつけました。その後やや反発し144.10円で取引を終えました。


-米労働市場・景気動向に注目-
本日のイベントは、RBNZ政策金利、ADP米雇用統計、カナダ貿易収支、米貿易収支、米ISM非製造業景況指数が予定されている他、中国が休場です。
 昨日は、米雇用動態調査(JOLTS)にて米労働市場の軟化が示され、米長期金利の低下からドル安となりました。しかし、ジェファーソン理事やデイリー連銀総裁からは労働市場の軟化は想定内であり、現状はインフレ対策を最優先とする旨の発言が見られます。そのため、基本的には引き締め姿勢は変わらないと見ており、本日のADP米雇用統計が予想をやや下回る程度でドル安となる場合は、押し目を拾っていきたいです。予想を大幅に下回る場合には、FRBのスタンスが変わる可能性もあるため注意したいです。
 また、米ISM非製造業景況指数からサービス消費の動向も確認しておきたいです。9/30に公表された8月個人消費支出(PCE)の内訳をみると、財消費が全体を押し下げた一方で、サービス消費が好調でした。消費が財からサービスへシフトしているのであれば、本日のISM非製造業は良好な結果になると予想されます。一方で、先日のISM製造業に続いて非製造業でも予想を下回る場合は、リセッション懸念の拡大に注意したいです。

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