FXレポート

三者会合開催も反応薄、ドル円は底堅く推移か

-前日サマリー-
 ドル円は143.82円でオープン。東京市場では仲値に向けて円安が進行し日通し高値となる144.55円まで上昇しました。その後は、日銀・財務省・金融庁の三者会合が開催されるとの報道を受け143.47円まで下落するも、口先介入にとどまりすぐに144円台まで戻しました。ロンドン市場では、米長期金利が3.19%台まで低下すると143.33円まで下落、その後は米長期金利が3.29%まで上昇したことや米新規失業保険申請件数が予想より良好だったことから144.43円まで上昇しました。NY市場では方向感に乏しい値動きとなり、144.11円で取引を終えました。


-三者会合開催も反応薄、ドル円は底堅く推移か-
 本日のイベントは、中国消費者物価指数(CPI)、中国生産者物価指数(PPI)、ノルウェー消費者物価指数(CPI)、ラガルドECB総裁の発言、カナダ雇用統計、米ウォラー理事の発言、米ジョージ・カンザスシティ連銀総裁の発言が予定されています。
 FOMCのブラックアウト期間が迫っており、FRB当局者の発言に注目が集まります。これまでの発言を振り返ると、インフレがピークアウトしたと判断するには時期尚早との意見が多く、大幅な引き締め姿勢を継続しています。昨日のパウエルFRB議長の発言も、改めてタカ派姿勢を示す内容となりました。金利先物市場をみても0.75%の利上げを織り込んでおり、現状は0.75%の利上げが既定路線と言えそうです。
 一方で、本邦では昨日三者会合が開催されるも、「緊張感をもって注視」などこれまでと同様の口先介入にとどまり、市場の反応は一時的なものでした。米通貨当局がインフレ抑制のためにドル高を容認している中では、為替介入の同意を得るのは難しいとの見方が強いようです。こうした状況下ではドル円は底堅く推移すると想定され、押し目を狙った取引に妙味がありそうです。

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