FXレポート

高市内閣の来年度予算が閣議決定予定、NISAなど年内受渡最終取引日に絡むフロー影響には注意

-前営業日サマリー‐
 ドル円は155.82円でオープン。クリスマス当日のため、外国為替市場の市場参加者が東京市場のみに限られ、流動性が薄い地合いが続きました。そんななか、植田日銀総裁は経団連における講演で「賃金上昇を伴う2%物価安定目標の実現、着実に近づいている」と締めくくりましたが、円相場の値動きは限定的、ドル円は155.83円で取引を終えました。

-高市内閣の来年度予算が閣議決定予定、NISAなど年内受渡最終取引日に絡むフロー影響には注意-
 本日のイベントは、東京都区部消費者物価指数(東京CPI)、ボクシングデーによる欧州各国の休場が予定され、日本政府・高市内閣による2026年度予算案の閣議決定が予定されています。
 高市内閣の来年度予算案、一般会計総額の規模としては122兆3100億円程度となり、過去最大の更新が見込まれています。市場が注目するのはその財源、高市首相からの発表によると、新規国債の来年度発行予定額は29.6兆円、昨年度当初予定(28.2兆円)より増えはするものの、節目30兆円を下回る見込みです。長期金利(10年もの日本国債利回り)は2.0%台からの急騰(国債価格急落)は避けられ、ひとまずノーサプライズになる見込みです。
 本日は、NISAなどで国内株式の年内受渡となる最終取引日に相当します。個人投資家らの損益通算や機関投資家らのリバランスフローが出てくる場合は株価変動、敷いては為替市場でも突発的な値動きが出てくるかもしれません。フロー由来の値動きにも注意を払いつつ、本日は取引に挑みたいです。

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