植田日銀総裁 経団連審議委員会にて講演
-前営業日サマリー‐
ドル円は156.23円でオープン。東京市場では、片山財務大臣の円安けん制発言に端を発した円高が先行。一時ドル円は155円台中盤まで下押しました。ただ、その後はクリスマスイブで取引参加者が低下していくことを見越して売買は拮抗。ロンドン・NY時間では徐々に値幅も縮小し、方向感に欠ける相場展開が続きました。ドル円は155.89円で取引を終えています。
-植田日銀総裁 経団連審議委員会にて講演-
本日のイベントは、日植田日銀総裁の発言が控えているものの、その他、注目度の高い経済指標は予定されていません。
18-19日に行われた日銀金融政策決定会合で0.25%の利下げが決定したものの、慎重派の植田日銀総裁が来年以降の利上げに関してタカ派のメッセージを出さなかったことで円売りが加速。今週はクリスマス休暇で基本的に手控えムードが強く、相場も方向感がないものの、日銀会合の余波には注意が必要です。そんな中で、本日は植田日銀総裁が経団連審議員会で講演を行う予定となっています。この場で先週の会合に関して、火消しができるかどうかに市場の注目が集まります。ただ、踏み込んだ発言をする可能性は低く、仮に為替が再度円安に振れることとなれば、流動性低下で値が飛びやすい中、介入の動きがみられるかもしれません。植田総裁の発言と合わせて、介入関連のヘッドラインにも警戒が必要となりそうです。