一段階アップの口先介入 実弾も近いか
-前営業日サマリー‐
ドル円は157.67円でオープン。東京市場では、先週末の日銀会合から続いた円安の流れを受けて週明けも高値圏でスタート。ただ、円安への過熱感警戒から利益確定の売りも出やすく上値の重さが意識されました。ロンドン市場でもその流れは変わらず調整の動きが優勢。NY市場では片山財務大臣が一段階トーンの上がった口先介入をしたことで一時急速に円高へ。ただ、勢いは限定的でその後は反発となり、ドル円は157.03円で取引を終えました。
-一段階アップの口先介入 実弾も近いか-
本日のイベントは、豪RBA議事録公表、米GDP、米消費者信頼感指数が予定されています。
昨夜は片山財務大臣がBBG単独インタビューにて円安をけん制。「年末年始の取引が薄くなる中で、常に万全の体制が整っている。」「過度な為替変動には断固たる措置、介入はフリーハンド」と今までよりも一段階トーンの上がった口先介入を行いました。直後、円買いが急速に進んだものの、その勢いはやはり限定的でした。ますます実弾介入の可能性が高まっている中、積極的な売買には動きづらく本日は値動きの乏しさが目立つかもしれません。ただ、NY時間には米指標の発表が控えており、結果の強弱によっては動意づきます。仮に上方向へ動きを強めた場合には介入可能性も高まるため、注視しておく必要がありそうです。