BOE政策金利 3会合ぶりの利下げか
-前営業日サマリー‐
ドル円は154.69円でオープン。東京市場では、雇用統計の結果を受けたドル売り・円買いが先行したものの、午後には日本株の上昇を受けたリスク選好の円売りが強まり155円を目指して上昇しました。ロンドン市場では、想定を下回る英CPIの結果を受けてポンドが急落。ポンド売り・ドル買いの地合いとなり、ドル円もつられて155円台中盤へと上昇しました。NY市場ではドル円は底堅くもみ合った相場。一方でポンド円は英CPI後の下げを帳消しにし、208円を超える動きを見せました。ドル円は155.70円で取引を終えました。
-BOE政策金利 3会合ぶりの利下げか-
本日のイベントは、NZGDP、英BOE政策金利、米消費者物価指数、米新規失業保険申請件数が予定されています。
英イングランド銀行は本日、政策金利を公表予定。事前の予想では利下げ見通しが強まっており、仮に決定されれば8月以来で3会合ぶりとなります。利下げ可能性を高めたのは昨日の英CPIでその結果は前年同月比3.2%の上昇と市場予想を下回る弱いものでした。物価上昇の落ち着きとともに軟調な労働市場を下支えしたい考えから市場では0.25%の利下げ見通しとなっています。ただ、足元のポンド円はヘッドラインの内容とは逆にポンド高・円安が進行。208円の節目も回復し、上値への過熱感が意識されます。また、本日は米CPIも発表予定。データ次第では今後の米利下げ見通しも変動しドルも動意づくかもしれません。英米で重要イベントが続くことからボラタイルな相場展開が想定されます。ヘッドラインには警戒しておく必要がありそうです。