今週は日銀金融政策決定会合に注目
-前営業日サマリー‐
ドル円は155.54円でオープン。東京市場では、日銀の金融政策決定会合を見据えて様子見の姿勢となり、ドル円の方向感は限定的。ロンドン市場では欧州株の堅調さを受けた円売りなどを支えにドル円は上昇。短期投資筋のポジション調整なども交えて156円付近を目指した動きとなりました。NY市場では156円付近で上値の重さが確認され、その後は上値を切り下げながらじりじりと下押し。155.81円で取引を終えました。
-今週は日銀金融政策決定会合に注目-
本日のイベントは、日日銀短観、加消費者物価指数、米NY連銀製造業景気指数が予定されています。
日銀金融政策決定会合は18-19日に予定。市場では利上げが予想されており、焦点は植田日銀総裁の記者会見において来年の見通しやターミナルレートへの言及があるのかどうかとなりそうです。これまで植田総裁は、利上げを実施してもそれが最終ではなく、1.00-2.50%の間に分布しているとされる中立金利水準に戻るまで利上げを続けるとの見解を示しています。今回、会見での総裁発言次第では円主導で動意づく可能性があるため発言内容には注目しておく必要がありそうです。また、FOMCにて利下げが決定された後もドル円は高値圏を推移しており、本邦通貨当局による円買い介入の可能性は依然として高まっています。一部では介入するなら日銀の利上げ後との見方もあり、この点についても警戒しておきたいです。