ドル円は頭打ちか
-前営業日サマリー‐
ドル円は153.73円でオープン。東京市場では、上院共和党議員のリーダーであるスーン共和党上院院内総務がつなぎ予算に向けて民主党の一部グループとの合意を取り付け、予算成立に向けた状況が整ったことを示し、ドル買い・円売りの地合いが強まりました。ロンドン市場ではリスク選好ムードが続き154円台の節目を回復、NY市場にて一時154円を割り込む場面は見られるもその後は買い戻され、154.13円で取引を終えました。
-ドル円は頭打ちか-
本日のイベントは、英雇用統計が予定されているものの、その他注目度の高い指標はなく、材料に欠ける一日となりそうです。
先週のドル円相場はやや勢いに欠け、ほぼ横ばいでの推移となりました。円安・株高の高市トレードにも一服感が出てきています。米株式市場の動きに影響を受けた格好で為替市場ではこれまでの円安・株高にブレーキがかかっています。米株式市場の動きはAI関連株に対して、過熱感を警戒する声が高まっていたところに、パウエルFRB議長から利下げけん制、政府機関の閉鎖が長引いていることなどが重なり、市場心理が悪化しました。
三村財務官は「為替の実際の動きと日米の金利差の推移をみると、最近はやや乖離がみられるといえるだろう」と円安をけん制。株式市場でのセンチメントが悪化していること等を踏まえればドル円は頭打ちで円がこれから持ち直す展開も考えられそうです。テクニカル的にも2024年の夏の160円超え、今年初めの158円付近の高値を足元では超えられておらず、上値の重さが意識されています。何かきっかけとなる材料が飛び出せば一気にダウンサイドを掘ることも想定できるため、その点注視しながら相場の動向を確認していきたいです。
