英失業率・失業保険申請件数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は156.20円でオープン。東京市場では、米国市場が休場で流動性が低い中、序盤にドル円は156.50円付近まで上昇しましたが、その後はトランプ大統領就任式を控えたポジション調整のドル売りも入り円高が進みました。ロンドン市場では、トランプ氏が新たな関税はまだ課さないと発言したことが伝わると米ドルが急落。ドル円は一時155円中盤まで下落する場面もありました。NY市場ではトランプ大統領就任式があり、その後の演説で移民政策の発表や米国第一を追及するなど表明しましたが、為替への影響は限定的となり、最終的に155.64円で取引を終えました。
-英失業率・失業保険申請件数に注目-
本日のイベントは、英失業率・失業保険申請件数、加消費者物価指数、NZ第4四半期消費者物価指数が予定されており、主要国での休場はありません。
本日16:00に発表されるイギリスの失業率(ILO方式)と失業保険申請件数に注目が集まっています。過去のデータを見ると、失業率は4.3%で安定していますが、失業保険申請件数の増加が懸念されます。前回の11月の申請件数は0.03万件程度と落ち着いていましたが、今回の12月の予想は1.03万件程度と大幅増加が見込まれており、予想を超える結果となればポンドの下落要因となる可能性があります。
また、本日の日本時間早朝にはトランプ大統領の就任式が行われました。前回の政権時に貿易政策を大きく変更した経緯があり、今後、英国との貿易に関する新たな方針が示されれば、ポンド市場への影響も避けられないと思われます。トランプ大統領は保護主義的な貿易政策を掲げる可能性が高く、特に対英通商関係に関する発言があれば、ポンドの動向が大きく左右されることになりそうです。このようなことにも注視しつつ本日も取引に臨みたいです。