氷見野日銀副総裁の発言・米PPIに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は157.72円でオープン。東京市場では、ダウ先物が一時プラスに転じたこともあり、一時157.97円まで買われる場面もありましたが、158.0円を手前に上値が重く157円台中盤での推移となりました。ロンドン市場では、ダウ先物や日経平均先物が依然として軟調に推移していることもあり、一時156.91円の日通し安値を付けました。NY市場では、徐々に下値を切り上げながら157.82円まで上昇、その後は戻して157.56円で取引を終えました。
-氷見野日銀副総裁の発言・米PPIに注目-
本日は、日銀の1月金融政策決定会合(23日・24日)直前のタイミングで神奈川県金融経済懇談会での氷見野日銀副総裁の発言が予定されています。市場では、1月会合での追加利上げ観測が高まってきており、1月13日時点でOIS市場が織り込む1月の日銀の利上げ確率は約5割となっています。氷見野副総裁の発言から利上げの手掛かりが得られるか、利上げ期待を高めることになるかについて確認しておきたい一方で、何ら手掛かりが出てこなかった場合には、事前に関心が集まっているだけに円売りの圧力が生じることも想定しておきたいです。
米PPIは前月比で総合+0.3%・+コア0.3%、前年同月比で総合+3.4%・コア+3.8%と予想されています。明日に米CPIを控えていますので、基本的には両指標の結果をみて市場は評価することになると考えられますが、予想値を大きく上振れもしくは下振れた場合には、一定の方向性が生じることも想定しておきたいです。また、FRBが金融政策判断材料とする個人消費支出(PCEデフレーター)の構成項目である医療サービスや航空運賃等の内訳についても確認しておきたいです。
上記注目のイベント・経済指標に加え、引き続き米関税関連のヘッドラインにも注意しながら、本日も取引に臨みたいです。