FXレポート

米雇用統計に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は158.27円でオープン。東京市場では、日経平均の下げ幅拡大を受けて一時157.76円まで下値を広げました。その後は、158円台前半まで戻してもみ合いとなりました。ロンドン市場では、特段円買いを促すような手がかりは乏しい中、じり安での推移となり、157.65円付近まで下押ししました。NY市場では、欧州市場の流れを引き継いで一時157.57円と日通し安値を付けた後に反発して158.16円付近まで上昇した後、158.10円で取引を終えました。

-米雇用統計に注目-
 本日のイベントは、カナダ雇用統計、米雇用統計、米ミシガン大学消費者信頼感指数が予定されています。
 今週はここまで複数の米労働関連指標が発表されました。JOLTS求人件数は予想を大きく上回りました。ADP雇用統計は予想を下ぶれるも、直後の新規失業保険申請件数は労働市場の堅調さを示唆する結果となっており、本日には米雇用統計の発表を迎えます。予想値は非農業部門雇用者数が16.0万人(前回22.7万人)、失業率が4.2%(前回4.2%)、平均時給が0.3%(前回0.4%:前月比)となっています。まず、平均時給が予想を上振れてインフレ圧力の高さを示すかについて確認しておきたいです。また、今回の雇用統計が弱い結果となった場合に、市場は1月のFOMCでは9割超が据え置きを予想している一方で、3月のFOMCでは据え置き予想は6割弱と見解が分かれていることから、3月利下げの織り込み割合が強くなるかについても確認しておきたいです。(FedWatch:CME)
 足元のドル円はクリスマス前から続いていた概ね156.0円から158.0円のレンジを上に完全には抜けきれず、ここ数日は158.0円を挟んで157円台半ばから158円半ばでの上下動となっています。雇用統計が弱い結果となり、再度158.0円より下での値動きに戻るか、あるいは強い結果となり158円台に定着することになるのか、158円台に定着して更に159円台をうかがう値動きとなれば、本邦当局による介入への警戒感も強まってきますので、雇用統計結果発表後の方向感も考慮しながら、本日も取引に臨みたいです。

 

 

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