ドル円、上昇圧力一服か
-前営業日サマリー-
ドル円は157.89円でオープン。東京市場では、仲値決定に向けて円売りが先行する場面も見られましたが、加藤財務大臣によるけん制発言を受けて円買戻しに転換。157.5円まで下値を削りました。ロンドン市場では、特段の材料がない中157円台後半をレンジで推移する展開に。NY市場では、地政学的リスクの高まりにより、一時157円台前半まで円買いが進みましたが、結果的に往って来いの格好となり157.88円で取引を終えました。
-ドル円、上昇圧力一服か-
本日注目度の高いイベントは予定されていません。
足元のドル円は157円台後半を推移しており、再び160円台を試す展開が視野に入ってきたと言えるでしょう。一方でテクニカル面に着目すると上昇圧力に一服感も見られます。日足ベースでは、ストキャスティクスが買われすぎ水準である70を上回る90水準を推移しており、MACDもダイバージェンスとなっています。
日米金利差の広がりが継続することから中長期的には円安ドル高地合いが続く可能性が高いと考えられますが、短期的には一時的な調整局面を迎える展開も想定が必要かもしれません。併せて、流動性低下による突発的な値動きにも引き続き注意したいです。