植田日銀総裁発言に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は157.14円でオープン。東京市場では、加藤財務相などの円安けん制発言を受けて156円台後半まで円高に推移しましたが、米10年債利回りがやや上昇したことも支えに157.10円付近まで値を戻しました。ロンドン市場では、材料に乏しく全般的に取引手控えムードが広がったことから値動きは限定的となり、157円台前半で推移しました。NY市場では、米長期金利の上昇を眺めながら底堅く推移し、157.12円で取引を終えました。
-植田日銀総裁発言に注目-
本日のイベントは、本邦植田日銀総裁発言が控えていますがその他注目度の高い経済指標は予定されていません。欧米諸国をはじめとした多くの国がクリスマスのため休場となります。クリスマス休暇の間は、市場参加者が減少して流動性が低調になることが予測されます。このような状態では、一方的に振れやすくなるため突発的な値動きにはより注意が必要です。
足もとでは加藤財務相が「円安、足もとでは一方的な動きがみられている」「為替、緊張感をさらに高めて注視していきたいと考えている」等発言がありましたが、一時的な円買いに留まりました。そんな中、本日は日本経済団体連合会審議員会で植田総裁の発言が予定されています。現在のOIS(翌日物金利スワップ)では市場の織り込む1月の利上げ確率は5割弱となっています。本記者会見で1月利上げ確率が5割を超えてくるような材料が出てくるか注目しておきたいです。