本日は日銀金融政策決定会合 来年の追加利上げ見通しはどうなるか
-前営業日サマリー-
ドル円は153.43円でオープン。東京市場では、序盤は前日のドル売りへの反動から上昇が先行したものの、FOMCや日銀金融政策決定会合を前にした持ち高調整の動きは広がり、一転してドル売り・円買いとなりました。ロンドン市場では米長期金利や、欧州株、米株先物が堅調な推移を見せたことからリスク選好の動きが広がり、ドル円は153円台後半まで上昇しました。NY市場ではFOMCが想定通りの0.25%と発表され、直後にドル円は急上昇。154.79円で取引を終えました。
-本日は日銀金融政策決定会合 来年の追加利上げ見通しはどうなるか-
本日のイベントは、日銀金融政策決定会合、英BOE政策金利、米新規失業保険申請件数、米フィラデルフィア連銀景況指数、米中古住宅販売件数が予定されており、とりわけ日英の政策金利イベントに注目となります。
先日は日銀金融政策決定会合を前に、「日銀は同会合で利上げの見送りを検討している」と一部報道がありました。この報道を受けて市場参加者の12月の利上げ織り込み具合は一時大きく低下し、円安を促しました。こうした環境化でサプライズ的に日銀が追加利上げに踏み込めば金融市場に対しても影響が大きく、為替も円高へ動意を強めることが想定できます。また、発表時以外にも植田日銀総裁による記者会見も注目が集まります。来年1月に控える決定会合など来年の追加利上げに関して、どこまで意欲的な姿勢を持っているのか、会見時の同氏の発言次第で相場状況も変わりえます。昨日のFOMCに続いて、政策金利イベントが続きます。気の抜けない展開が続きますが本日もヘッドラインに注視したうえ、取引に臨みたいです。