来年の政策金利見通しはどうなるか 焦点はドットチャート
-前営業日サマリー-
ドル円は154.13円でオープン。東京市場では、明日のFOMCを前に行き過ぎた動きへの警戒感が広がり、ドル安が進みました。ロンドン市場では、原油や金相場が軟調な推移となっている一方で、米長期金利の上昇を背景にドル高が先行しました。ただ、長くは続かずに米株先物がマイナス圏で推移したことを横目に154円を割れて153円半ばまで下押しました。NY市場では、米小売売上高が発表。ただ、大きな動意にはつながらず、そのまま153.49円で取引を終えました。
-来年の政策金利見通しはどうなるか 焦点はドットチャート-
本日のイベントは、英消費者物価指数、米住宅着工件数、米FOMC、米パウエルFRB議長の発言が予定されており、とりわけFOMCの結果には注目が集まります。
今回のFOMCは、市場で0.25%の利下げはほぼ100%の織り込み具合となっており、利下げによる金融市場への影響は限定的になりそうです。市場参加者の関心は2025年の政策見通しに移っており、今回更新されるドットチャートやパウエルFRB議長の発言に市場の注目が集まっています。前回のドットチャートでは「来年3.375%、ターミナルレート2.875%」が示されていますが、足元の景況感と先週公表された米CPIの結果を踏まえると前回示されたドットチャートよりはタカ派な見通しが示されそうです。仮に市場が想定する水準に届かなかった場合にはドル売りとともにドル円も150円台を割れる動きとなる可能性もあるので、発表内容を注視したうえ、本日も取引に臨んでいきたいです。