イベント盛りだくさんの1週間 米CPIの結果にも注目
-前営業日サマリー-
ドル円は150.03円でオープン。東京市場では、日経平均株価が下値を広げた動きを受け円買いが優勢となりドル円は一時149.76円まで安値を広げましたが、昨日の安値149.65円が支持として意識され、150.07円付近まで値を戻しました。ロンドン市場では、時間外の米10年債利回りが一時4.19%台まで上昇、日経平均先物が堅調に推移したことを受け、150.70円付近まで上値を伸ばしました。NY市場では、11月米雇用統計で非農業部門雇用者数は+22.7万人と予想の+20.0万人を上回りましたが、フェドウォッチで12月利下げ確率が一時91%まで急上昇したため、一時149.36円まで下押しました。その後、12月米ミシガン大学消費者態度指数が予想より良かったことが支えとなり、149.98円で取引を終えました。
-イベント盛りだくさんの1週間 米CPIの結果にも注目-
本日のイベントは、本邦7~9月期GDP改定値、中国CPI、中国PPI、メキシコCPIが予定されています。ドル円は、来週開催されるFOMCでの追加利下げに焦点があたる中、11日に発表される米CPIに注目が集まります。米CPIの市場予想は総合が前年比2.7%で前回の2.6%からの上昇が見込まれています。パウエルFRB議長は、先月「利下げを急ぐ必要はない」と発言しており、CPIが予想以上に上昇していた場合は利下げ見送りの可能性が高まることが考えられます。また、その他にも複数の重要イベントがあります。10日には豪政策金利発表、11日には加政策金利発表、12日にはスイス政策金利発表、欧政策金利発表、13日には日銀短観が控えます。相場が活気づくイベント盛りだくさんの週となるため、指標結果の内容は丁寧に確認して取引に臨んでいきたいです。