FOMC議事要旨に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は、ウォール街のベテランであるベッセント氏が次期財務長官に起用されるとの報道を受け、大きく下窓を空けて154.10円でオープン。東京市場では、円買いが先行し一時153.5円手前まで値を落としましたが午後にかけて反転。ロンドン市場では、円が売り戻される格好で上値を伸ばし154円台後半まで回復しました。NY市場では、イスラエルとヒズボラが停戦合意に近づいたことから安全資産であるドルが売られた形となり再度153円台まで下落する場面もありましたが、引けにかけて再度154円台を目指し154.21円で取引を終えました。
-FOMC議事要旨に注目-
本日のイベントは、米新築住宅販売件数、米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、FOMC議事要旨(11月会合分)の公表が予定されています。
11月FOMCでは0.25%の利下げが行われましたが、後にパウエルFRB議長が利下げを急ぐ必要性はないとの旨の発言をしており、FOMC会合中にも同様な議論が交わされていた場合、今後の利下げペースの減速期待からドル買い材料となる可能性が考えられます。
足元のドル円は154円をサポートラインとし軟調な推移となっています。材料が希薄な中、地政学的リスクを巡る報道やトランプ次期政権下での人事などのヘッドラインに反応して上下する展開が続いており、引き続き突発的な材料にも注意を傾ける必要がある環境が継続しそうです。