欧米中銀のスタンスに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は154.64円でオープン。東京市場では、円買いが先行する場面もありましたが、154.0円水準がレジスタンスとなる形で154円台での推移となりました。ロンドン市場では、露プーチン大統領が核兵器の使用基準を緩和したことによる露ウクライナ間の地政学リスクの高まりから、急速に円高に振れ153円台まで下値を削る展開となりました。NY市場では露ラブロフ外相が、核戦争への発展は望んでいないとの旨の火消しとも取れる発言を受け、154円台を回復。154.65円で取引を終えました。
-欧米中銀のスタンスに注目-
本日のイベントは、英消費者物価指数、ラガルドECB総裁発言、クックFRB理事発言、ボウマンFRB理事発言が予定されています。
欧米中銀のスタンスに変化が見られる展開となれば、動意づく可能性が考えられるため、経済指標よりも要人発言に注目が集まる1日となりそうです。
また、NY市場閉場後にはNVIDIAの決算が控えています。株式市場起因によるリスクオンオフムードからドルに影響を及ぼす展開の想定が必要と言えるでしょう。
これらの材料に加え、前日同様地政学的リスクの高まり等、突発的なヘッドラインが出た場合は昨日のように動意づくことも考え、注意しながら取引に臨みたいです。