カナダ消費者物価指数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は154.30円でオープン。東京市場では、植田総裁が名古屋市内での公演にて、追加利上げを強く示唆せず「利上げ時期は経済・物価・金融の見通し次第」との従来通りのスタンスに留まったことから円売りが加速。一時155円台まで上昇しました。ロンドン市場では、再度155円台を目指す場面もありましたが、定着とはならず。NY市場では、ドル売りが強含む中154円台まで押し戻され、154.62円で取引を終えました。
-カナダ消費者物価指数に注目-
本日のイベントは、RBA議事録、カナダ消費者物価指数が予定されています。
カナダ消費者物価指数は、前年比は前回値1.6%に対し1.9%、前月比では前回値-0.4%に対し0.3%、といずれも前回以上の数値となると予想されています。この予想値や前回値から大きく乖離する結果となれば、カナダドル円が動意づくことが考えられます。カナダドル円は現在、200日移動平均線がレジスタンスとなる格好で110円台を推移しています。消費者物価指数が予想を大きく上振れるポジションサプライズとなれば、この水準を突破する買い圧力が生じる展開も想定しておきたいです。