トランプトレード継続 高まるドル先高観
-前営業日サマリー-
ドル円は156.23円でオープン。東京市場では一時前日高値を更新して156円台後半まで上昇したものの、加藤財務相が行き過ぎた動きには適切な対応をとると為替に対して言及すると介入警戒感から調整の動きとなりました。ロンドン市場ではドル売り優勢の地合い。トランプ相場のドル買いに対して、週末を控えた調整が入りやすくなっており、ドル円は155円台中盤まで値を落としました。NY市場でもドル安が強まりドル円は大きく下押し。154.44円で取引を終えました。
-トランプトレード継続 高まるドル先高観-
本日のイベントは、注目度の高い経済指標は予定されておらず、メキシコが休場となります。
赤をシンボルカラーとする共和党が大統領と上下両院を独占するトリプルレッドを達成したことで、トランプ政策が円滑に進むとの思惑からドル高が加速。そして、先週はパウエルFRB議長の発言からもドルを後押しする言葉が発せられ、「経済情勢は極めて良好で、利下げを急ぐ必要があるというシグナルを発していない」この発言を受けて為替相場では直後ドル買いが強まりました。足元のドル円はトランプトレード継続への期待感や米利下げ観測の後退から引き続き底堅く推移していきそうです。
このような状況下で再び政府・日銀による為替介入への警戒感が高まっているものの、来年1月から始まるトランプ新政権のことを踏まえれば介入の実施については難しいのではとの見方もあります。トランプトレードがどこまで続くのかドル相場の行方を追っていきたいです。