インフレ再燃リスク 各国要人による発言が多数予定
-前営業日サマリー-
ドル円は154.59円でオープン。東京市場では週明けから続くドル高の流れが継続し、155円手前まで上昇しました。ロンドン市場ではドル買いが先行したものの、NY時間に控える米消費者物価指数の結果待ちで大きな動意とはならず、155円を挟んだレンジとなりました。NY市場では米消費者物価指数の結果が公表されたのちにドル売りが優勢となり、一時154円台前半まで下押し。その後は買い戻しの流れから一転して155.49円まで回復して取引を終えました。
-インフレ再燃リスク 各国要人による発言が多数予定
本日のイベントは、豪ブロックRBA総裁発言、豪雇用統計、米クーグラーFRB理事発言、欧ECB理事会議事要旨公表、米新規失業保険申請件数、米生産者物価指数、米リッチモンド連銀総裁発言、欧ラガルドECB総裁発言、米パウエルFRB理事発言、英ベイリーBOE総裁発言が予定されています。
米労働省は昨日公表した米CPIの結果は前年同月比の上昇率が2.6%となりました。伸びは市場予想通りで前月の2.4%からはインフレが加速しました。トランプ次期大統領は公約に一律関税や大幅な減税措置などを掲げており、いずれも実現することとなればさらにインフレを加速させる可能性あり、今後のインフレ懸念が高まっています。そんな中で本日はパウエルFRB議長の発言など米要人による発言が複数予定されています。足元の物価動向やトランプ次期政権についての言及があれば相場も動意づきそうなことから本日はヘッドラインを要注視して取引に臨む必要がありそうです。