FXレポート

日米で新政権誕生 舵取りの行方は

-前営業日サマリー-
 ドル円は、152.69円でオープン。東京市場では、米利下げ観測の後退などを背景にドル高・円安地合いの相場展開となり、ドル円は153円台後半まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、堅調な株式市場の動向やトランプ政策への期待とともにドル買い優勢の動きが変わらずに154円手前まで上昇。ただ、NY市場に入るとその動きも一服して153.69円まで調整が入ったのちに取引を終えました。

-日米で新政権誕生 舵取りの行方は-
 本日のイベントは、英雇用統計、独ZEW景況感調査、米ウォラーFRB理事発言、米リッチモンド連銀総裁発言が控えており、その他に注目度の高い経済指標は予定されていません。
 米大統領選挙の結果はトランプ前大統領の圧勝。議会選挙においても上下両院ともに共和党が過半数を制する「トリプルレッド」がほぼ確実な状況です。市場では株高・ドル高といわゆるトランプラリーの反応を見せましたが、このまま流れが続くと考えるのはやや楽観的かもしれません。財政拡張政策によって財政赤字が拡大することとなれば、米国債格下げのリスクも高まり、結果としてドルは下落に転じる可能性もあります。今後の方向性については次期トランプ政権の舵取り次第な面もあるので、運営動向については注視していきたいです。
 また、昨日は衆参両院の本会議にて石破茂氏が第103代首相に指名されました。少数与党による厳しい舵取りが迫られており、野党の協力なしには予算や法案も通りづらくなっています。日米で始まる新政権の行方を見守りながら市場動向についても見極めていく必要があります。

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