ドル円の動きは一服か、揺れ動く今後の見通し
-前営業日サマリー-
ドル円は152.88円でオープン。
東京市場では、昨日低下した米10年債利回りが上昇に転じると、ドル円は日通し高値の153.36円を付けました。しかしその後は伸び悩み徐々に下落基調へ。続くロンドン市場でも下落基調は変わらず。中国が「地方政府救済のための債務借換プログラムを発表し、隠れ債務問題に対応する。」というヘッドラインが伝わるとさらにその動きは加速。一時、日通し最安値の152.12円まで下落しました。NY市場では、ミシガン大学消費者態度指数が予想を上振れる結果となったものの値動きは限定的、最終的にドル円は152.60円で取引を終えました。
-ドル円の動きは一服か、揺れ動く今後の見通し-
本日のイベントは、本邦国際収支・貿易収支の発表が予定されており、アメリカ、カナダ、ポーランドは休場日となります。
選挙やFOMCを含んだ激動の一週間が終了し、対ドル関連通貨ペアは休場を挟むため一服する模様になるか。とはいえ、トランプ氏の当選とFOMCの毅然とした姿勢の間で調整が続いたドル円相場は、トランプトレードの継続か、調整かという議論が今週も尽きず続いていくのではないしょうか。また、トランプ氏が大統領当選確実となって一週間がたち、副大統領だけではなく、徐々に体制が判明してくる可能性も考慮にいれておきたいです。
なお、本邦においては総理指名選挙が本日行われる予定です。石破現首相と野田立憲民主党代表の一騎打ちになるという予想がされていますが、各党のスタンスやその他政党の支持方針を注視しておく必要がありそうです。
対ドル関連は休場のため、ドル関連の情報はしっかり整理しつつも、円とその他通貨において、総理選出等で動意づくことも考えつつ取引に臨みたいです。