FOMC 25bpの利下げを決定
FOMC 25bpの利下げを決定
-前営業日サマリー-
ドル円は154.54円でオープン。東京市場では、先日の米大統領選挙の影響から、高値圏で推移していたドル円の行き過ぎた動きを調整するような恰好で売り戻される展開に。三村財務官の「行き過ぎた動きに対しては適切な対応をとる」などといった口先介入もあり、一時的な円高に振れる場面もありましたが影響は限定的でした。ロンドン市場では、欧州各国の政策金利が発表され、BOEの政策金利の25bp利下げが発表されるとドル円は一転154円を割り込み下落基調に。続くNY市場では、米連邦準備理事会(FRB)がFOMCにて25bpの利下げを決定。そののちにパウエルFRB議長が会見にて「FRBは会合ごとに決定を下し続ける」と発言したことや、米長期金利の低下が材料視されドル安傾向となり、ドル円は日通し安値の152.69円まで若干下押し。しかし、その後は買い戻されて152.88円で取引を終えました。
-FOMC 25bpの利下げを決定-
本日のイベントは、加失業率、米ミシガン大学消費者信頼感指数が予定されています。
日本時間明朝、FRBは今回のFOMCにて25bpの利下げを発表しました。しかし、発表直後のドル円が円安方向へ進んだことから、市場は今回の利下げに関しては織り込み済みであったことがうかがえます。前回のFOMCで公表された経済見通しでは年内残り2回の会合で50bpの利下げをする見通しを示していました。次回FOMCでも今回と同様に25bpの利下げを行う可能性があることを念頭に置いておくことはもちろん、今回のFOMC前後の値動きを分析しておくことも、今後投資判断を行う上で一つの手がかりになると思われます。いずれにしろ本日の結果を受けて、次回以降の政策金利に関する市場の織り込みがどのように着地していくかというところは見逃せません。
また今回のFOMCの声明とパウエルFRB議長の会見のどちらにおいても、直接的にQT(量的規制)に触れられることはありませんでした。ですが、新たなトランプ政権との関係性に関して「新たな政権で導入される可能性のある財政政策に、FRBが反応するのは時期尚早。」とコメントするなど、慎重な姿勢がうかがえます。FOMCを通過し、一服感も漂いますが、昨日のレポートにもあるように、トランプ氏の発言などで突発的に相場が動意づくことも考えられるため、引き続き警戒は緩めず、トレードに臨みたいです。