FXレポート

トランプトレードとFOMCの行方は如何に

-前営業日サマリー-
 ドル円は151.53円でオープン。東京市場では、米大統領選の開票結果が徐々に判明し始め、共和党代表であるトランプ氏優勢の一報が出始めると、ドル円は151円台から一気に154円台へと円安方向へ。その後も154円付近を推移する展開になりました。
ロンドン市場ではトランプ氏の演説にて「47代米大統領に選ばれたことを名誉に思う」という「勝利宣言」もありましたがドル円は154円台をじり高。続くNY市場で日通し高値の154.69円を付けましたが、じり高の状況は変わらず、154.63円で取引を終えました。

-トランプトレードとFOMCの行方は如何に-
 本日のイベントは、豪貿易収支、英BOE政策金利・声明発表、英ベイリーBOE総裁の記者会見、米新規失業保険、米FOMC政策金利・声明発表、米パウエルFOMC議長の記者会見が予定されています。
 前日、「勝利宣言」を行ったトランプ氏ですが、為替相場においては、いわゆる「トランプトレード」によって相場の過熱が今後一層進む展開が予想されています。前回トランプ氏が大統領に就任した際はX(旧:Twitter)での投稿によって相場が動意づくことも珍しくなかったため、今後は一層気が抜けないような相場になるのではないでしょうか。その他、トランプ氏の就任によって貿易摩擦の再燃が起こり、中国やメキシコが打撃を受ける可能性や、台湾関連など就任後は多様なヘッドラインに注目が集まるでしょう。
 合わせて本日は、長いブラックアウト期間を経て、明朝にFOMCの政策金利発表が控えています。現在の市場予想は25bp利下げの4.75%がほとんどとなっていますが、トランプ氏の当確報道により急落した米債券市場の動向も踏まえて、サプライズ的内容があった場合は相場が動意付く展開を考えておく必要があるでしょう。
 いよいよ始まる『再来のトランプ政権』。今後の展開と突発的な値動きに注意しながら本日も取引に臨みたいです。

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